水族館に行くと必ずと言っていいほど見られるクラゲの、ミズクラゲ Aurelia coelurea 。大きな水槽の中にたくさんのミズクラゲがおよいでいると、ぷかぷか ふわふわしていて、眺めているだけでなんだか癒されますよね。
遠くから見ているだけでも癒されますが、もっと近くで見てみると クラゲのおもしろいところをたくさん知ることが出来ますよ!
まずはクラゲのからだについて紹介します。
お花の模様がついていて可愛いクラゲですよね!
ミズクラゲの特徴である、お花型の模様は消化器や生殖腺の役割を持ちます(胃腔といいます)。この模様に色がついているのを見た事がありますか??
多くの水族館では「アルテミア」という小さな甲殻類のプランクトンを餌にしています。この餌がオレンジ色のため、餌を食べた直後は胃腔がオレンジになります! 野生のミズクラゲではちょっと紫がかったブルーの時もあります。一体何を食べているんだろう??
ときどき、胃腔が4つではなくて3つや6つ、8つなど違った数のクラゲも混ざっている時があります。 4つ葉のクローバーならぬ、6つ目のミズクラゲ??を見られるとちょっと嬉しい気分になります!
(余談: ミズクラゲの別名にヨツメクラゲという名前があるんです!)
さらによく見てみると、クラゲの赤ちゃん(プラヌラ)が見られることもあります!
足(口腕)の付け根にフリフリがついているクラゲもいます。これはメスのクラゲでフリフリは保育囊(ほいくのう)といって卵から生まれたプラヌラをそだてる器官です。 フリフリの中にたまっている、白色~茶色のものがクラゲの赤ちゃんです!
写真はプラヌラをもっているメスのクラゲです。
生まれたばかりは白色で成長にしたがって茶色に変わり、やがて母親のもとをはなれて泳ぎだします。
プラヌラを持っているクラゲを見つけたら、同じ水槽でポリプも見つかるかもしれません。
水槽のアクリルにたくさんポリプがついています。
この写真を撮ったところでは水槽の横から照明が当たっていて、明るいライトの近くにポリプが集まっていました。
プラヌラには走光性(光に集まる性質)があるので、ライトの近くに行って、壁にくっついてポリプに成長したのだと思います。
プラヌラ、ポリプといった言葉がたくさん出てきましたが、クラゲは卵から生まれたあとに色々な形の時期を経て、大人の泳ぐ「クラゲ」へと成長します。どんな姿になって、どのように成長していくのかというのを「生活史」と呼びます。下の図はミズクラゲの生活史です。
水族館でこの生活史について展示しているところもありますが、色んな水槽でポリプを探してみるのも面白いですよ!
ミズクラゲだけでもこんなに長く書いてしまいました! でもまだまだクラゲの不思議なところはたくさんあるんです!! たくさんご紹介していくのでまた見て頂けたら嬉しいです♪
Atelier Qualleではミズクラゲの作品も制作しています!
https://qualle.theshop.jp/items/25656527
最後までお読みくださりありがとうございます!
※サイトの引っ越しに伴い以前書いた記事を移動させております。